good bye

時折ふと思い出して「管理していた」Yahooのメール。securityがかかっていて私の知らない間に質問が設定されていたのでそれに答えることが出来ない私はもう永遠にあのアカウントにアクセス出来なくなった。別れてから数年経って何となく、ジャンクメールをお互いに削除していたような感じでいつも受信箱は彼からの「何処に居るの?」っていうメールで終わっていた。ずっとずっとずっと思い出は守られると思っていた。セキュリティの質問の答えはどれも外れ。二人の思い出の場所も全部入れてみたけどダメだったからきっと私が思いつかない地名にしたんだろうか?不思議なのは2010年に設定されているってあったけど去年の12月頃にもアクセス出来ていたよ。なんか淋しかった。やっぱり。今さら連絡をとろうなんて全然思っていなかったけど、思い出だけにはアクセス出来たらいいなって思う。二人でやりとりしたメールに。いつも文句ばっかり書いてあった。仕事のこと、大学のこと、人間関係のこと、暑さのこと、疲れのこと・・・でもいつも最後の〆はI Love Youだった。どんなに文句ばっかり言っていても私のことは一度も文句を言ったことがない。いつも優しかった。それも並はずれて優しかった。だから初めて自分の家族みたいに思った。どこまでも守ってくれる。でも、いろんな事が絡まってもう無理って息が出来ない。もう嫌だーっと叫んだ。とうとう。とうとう。その後号泣した。涙が出てそれまでの何年分も泣いた。そして心の中で「これが最後」って感じていた。そして涙がずっと止まらなかった。飛行機に乗り込む前、見送りのゲートで笑ってた。泣けるから帰ってって言ったら、しぶしぶわかったよって立ち去ったと思ったのに、搭乗口に向かう手前で思い切って振りかえったら、居た!まだ。しかも満面の笑顔を浮かべてイタズラが見つかった男の子みたいに笑ってた。その笑顔を見たら涙が溢れて泣きながら飛行機に乗った。もうこれが最後ってわかってた。心の何処かでホッとしていたのもあったけど、それでもたまらなく悲しかった。それからほどなくして連絡も断ち切ってしまった。6年も付き合った。初めて「結婚」を実感出来て心から安心した。この人が一生一緒に居てくれるって思っただけで心が満たされて心から安らぎと楽しみを感じた。

今でもありがとうって思う。これまでjunk mailを削除し合っていたけどもう終わったんだな。全てが。結婚したのかなー?きっと良い旦那さんになるね。優しかったな。いつも。私の為に熱いコーヒーを淹れてくれたり、お料理も作ってくれたり、私が女性だからといって家事をやらないといけないなんて考えなくていいよって言ってた。だからお掃除もお料理も二人でやっていた。一緒に暮らしたテネシー州の大学街。面白いね。いろいろ思い出すと。色んな思い出がある。今ではもう現実味が何もない、幻想の産物みたいだけど。ありがとう、一生懸命向き合ってくれて。彼が居たから色んな事を乗り越えられた。ずっと大事にしていきます。思い出はずっと輝いているからね。